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七草文庫

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素材サイトさん巡り

このサイトを華やかにしたいと思って、数年ぶりに素材サイトさんを探しに旅に出ました。
写真を加工したものとか、手描きの物とか、それぞれ個性があって見ているだけで楽しい。
こういうのを作れる人って憧れるなー。自分には無理だ。
リンクを貼らせていただいたので、宜しければご覧下さい。
素敵なサイト様ばかりです。

そうそう、このサイトは忍者ブログのページ機能を使って「HPっぽくみせてる」ブログなんだけど、色々なテンプレートを見ていたらHPも良いなーと思ってしまった。
でもブログ形式の方がテキストサイトには合ってるんですよね、多分。
そして更新が楽!記事をカテゴリ別に分けられるのが地味に良い。
このままで、アクセサリをいじって充実させていこうと思います。

そして更新情報を。
連載物の第二話「年中行事『新島のくじ』」を載せました。
この回までは解説回で、次回からちゃんとお話が進んでいきます。
後で小説家になろうにも載せますので、どうぞ宜しくです。

というか、小説のページの連載物のタイトルが太文字にならないのは何故なんでしょう。
短編のタイトルは太いのに…不恰好ですよね。
でも一応設定上は太文字なんですよ。うーん……。

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【二】年中行事「新島のくじ」

御堂稲荷町は「狐峠」と呼ばれる峠を越えた先にある「商売の町」である。そこに店を構える事は商人にとっての「栄誉」と「夢」であり、かつてはその権利を巡って争いが繰り返された。その結果、財力と人脈のある「勝者」のみが店を置くようになってしまったのだった。それを「良し」としなかった御堂稲荷は彼らが持つ「富」や「名声」に関わらず、「才」によって出店者を決めようとしたのである。その結果生まれたのが、十年に一度、町に店を置く商人と町に店を置きたい商人が全員で参加する「くじ」によって新しい店を開くことが出来る制度であった。

「新島」という新入りの店だけを集めた地域を司る「新島稲荷神社」が開く祭事で、この「くじ」によって「縁がある」とされた商人は御堂稲荷町に店を置くことを許可され、「縁が無い」とされた商人は町に店を置くことを許されない。御堂稲荷町は御堂稲荷神社によって治められる商売の町であり、その場で店を開くということだけでも「優秀な商人である」と認められたも同然であるため、当然「くじ」の倍率は高い。よって、「当たり」を引いた商人は「縁がある」と言っても等しいのである。

 十年に一度という決まりにも目的がある。一つ目はこの町に長く店を構える商人に「怠けたら町から追い出されるかもしれない」という不安を抱かせ、彼らの「怠慢」を無くすため。二つ目は新しく「縁がある」と認められた店を新島に集め、十年で「本当に商売の才があるのか」という事を見定めるためだ。もしも十年で「才がない」とされれば、次の「くじ」で「外れ」を宛がわれて町から追い出され、追い出された店の数が「空き枠」として新たな才能に貸し出される。これは御堂稲荷町の「新島」以外の地域にいる商人にも適用され、例え百年そこに店を構えていたとしても「外れ」を引けばそこを退かなければならない。そのような仕組みだったため、御堂稲荷町に店を置く商人は自分の腕を磨かざるを得ず、長年に渡り「天下一」と言われる商売に強い町となったのだった。

御堂稲荷は定期的に店を入れ替える事によって、常に「最先端で新しい」町を目指した。例え外で成功していない商人でも、「才能」や「発想」があればこの町に「必ず」迎えられ、十年の機会を与えられる。十年以上腕を磨いた商人は、例え町を追い出されても「町の外」で稼ぐ程の力量を身につけており、「十年で富を築くことが出来る」と謳われたのである。

 *

 さて、何故このような話をしたのかと言うと、今日はその「くじ」で新たに当たりを引いた商人が町に入る日だからである。この町で店を開くことになった商人はまず新島に店を置くことになる。新島は言わば「新人特訓場」のような場所で、十年の鍛錬を積み新島稲荷に実力を認められて初めて、新島以外の地域へ店を出すことが出来る。本来商店は各々の品揃えによって住み分けを義務づけられている。例えば「鍛冶」や「陶芸」など「火」に縁が深い店は「火守」と呼ばれる地域に居住し、「米」や「酒」など「食」に縁が深い店は「酒守」に住む。そしてそれらの地域を御堂稲荷神社に従う稲荷神社が治めることによって治安が守られているのだ。新島はその例外として、「初めてこの町に店を出す全ての商人」が集まる場所とされている。十年のうちに店の方向性が確立され、それが「一人前」だと認められて初めて、その分野の専門店として各々の地域に根を下ろすことが出来るのだ。

 ちなみに、今年新しく新島に入る商人は全部で三人。これは御堂稲荷町に店を置く商人のうち「外れ」を引いた商人、もしくはここ十年のうちに町を出て行った人間の数が三人だったことを意味する。その空き枠を埋めるべくその三人が選ばれたのだった。これは例年に比べると「かなり少ない」と言える。

選ばれた者は決められた日時に関を通り、新島稲荷神社に集まる。そこで町の仕組みについて一通り説明された後、自分が店を開く事を許可された場所に案内される。正直に言うと「場所」によってかなり売り上げが左右されるのだが、どう対処するのかと言うことも腕の見せ所であったりするのだ。

 *

 新島はこの日、「くじ」の当選者がいよいよ町に入ると言うことで賑やかだった。御堂稲荷町には地域ごとに違う年中行事があり、年中祭りが行われているのだ。今日はその中でも町にとって大切な行事であるため、新島の「中」も「外」も露店や神輿を出して派手に祝っていたのである。この町の鎮守である御堂稲荷神社も例外ではなく、新島から離れているにも関わらず花火を打ち上げるほどの浮かれようであった。

 新島に新しく入った三人はそれぞれの店に入った後、再び新島神社に集められ、地域の先輩達の歓迎を受けた。新島はそれぞれの地域に配属される前に、唯一「どの分野の商人とも縁を結べる」格好の場所なのである。周りに知り合いが居ない新島ではとにかく人脈を広げる事に貪欲ならなければならず、「いつまでも」新島にいる先輩もまた然りだった。

 「いつまでも」新島にいる商人は少なからずいる。御堂稲荷町に属する大半の地域には「定員」が決まっており、その「枠」が減らない限り地域には入れない。これは山の中にある町の立地の悪さに由来する。御堂稲荷町には代々店を続けている家も多く、そう簡単に欠員は出ない。欠員が出るのは店を継ぐ跡取りがおらず店を畳む時や、事情があって外の町へ出る店があったとき、もしくは「外れ」を引いたときである。とはいえ「くじ」は十年ごとなので「全くでない」という事ではない。毎回十枠ほど出るのが通例である。「才がある」とされた商人は新島から出て本町に店を持つが、いつまでも選ばれない「ちょっと才がある」商人は「外れ」を引く場合を除き、実力がついたと感じたら自分から外に出て商売を始めることが多いのである。

しかし、「自分に才能がない」と感じている商人は町から出ることを恐れ、新島に「いつまでもいる」事も少なくはない。新島稲荷は彼らのせいで「枠が減らない」為に新しい人間が参入しにくくなる事を危惧しているため、彼らが「外れ」を引くのは近い未来の事かもしれない。

 *

新島稲荷神社は、新人とそれを歓迎する新島の住人達でごった返していた。が、それは会議などに使われている大広間のみで、新島稲荷のいる本殿はいつも通り静寂に包まれていた。御堂稲荷町がまだ二百年余りという短い歴史であること事からわかるように、この町に配置されている神社の歴史もまた短い。中には「火守」の神社のように「外」から持ち込まれた神社もあるが、ほとんどが町の営みの中で作られた「新しい」社である。

新島稲荷神社も同じく、この新島の形成と共に作られた神社である。社の主は元々この辺りを縄張りにしていた老狐で、山を切り開く際に「商人の『縁』を見定める『くじ』を開催・管理する」ことを条件に町を与えられた「出世狐」である。狐峠の近隣の山に住んでいたため、御堂稲荷とは昔からの友人である。よってこのような重要な仕事を分け与えられたのだ。真面目な性格故か、四六時中仕事をしている為、社から出る事が少なく、長年新島に住んでいる人間の中には「一回も見ない」まま新島を出る者も多い。この点を上げて「新島の稲荷は変わり者だ」と言う人間がいる。他の地域は店と神社の付き合いが長く人と神との距離も短いが、新島は人の出入りが激しいため、人と神との関係も他とは違うのである。

 *

この一日が終わると、新島には新たな十年が訪れる。他の地域とは違い、新島の時間は早くて忙しい。新島稲荷神社にとっても新島にとっても、十年という時間はあっという間なのである。新島の商人達は、今日も新島からの卒業を夢見て汗を流している。

 

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コミケとか

この三日間、コミックマーケットがありましたね。
コミケにはしばらく行っていないのですが、また行きたいです。

コミケ=二次創作のイメージが、世間的には強いのかな?
でも実は一次創作をやっていらっしゃるサークルさんも多くて、装丁が凝った物も多くて見ているだけで楽しいんですよね。
小説や漫画だけではなくて、CDやゲーム、写真集なんかも多くて、創作のスペースを見て回るのが好きでした。
アクセサリーも可愛い物を安く買えて、宝探しのような感じです。
作家さんとも直接お話できるのが良いですよね。

いつか私も、即売会に参加してみたいな。

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